東京大学における研究紹介 CEE季刊誌 Newsletter 掲載内容より

玉木研究室

玉木賢策教授
工学系研究科エネルギー・資源フロンティアセンター/工学系研究科システム創成学専攻

資源関連の研究


(1)海底フロンティア資源研究

深海石油天然ガス、ガスハイドレート、海底熱水鉱床、コバルトリッチクラスト、マンガン団塊など、海底には未利用の資源(フロンティア資源)が多く眠っている。これらの資源の形成機構、探査開発の研究を、研究船による航海を実施し、フィールド調査を行う形で推進している。調査フィールドは、日本周辺海域およびインド洋を主体にしている。


(2)国連海洋法研究

国連海洋法条約に基づく、大陸棚延伸問題、海底資源開発管理、排他的経済水域境界問題、海洋環境保全等に関する研究を進めている。地球環境資源研究の専門的知識に基礎を置き、国際法と地球環境資源問題の関連を研究し、国際法下での最適な問題解決方策の検討、また同時に国際法の持つ問題点に関する研究を主体に実施している。海域としては、世界全域を対象としているが、特に最近注目を集めている北極海海域に重点をおいている。

(3)現代社会資源環境問題研究

現代人類社会は多くの問題と矛盾をかかえ、持続的発展に向けて困難な局面に遭遇している。現代社会の政治的、社会的、経済的諸問題を広く捉え、地球温暖化、エネルギー・資源開発、持続的発展の諸問題をグローバルな視点から分析し、人類社会への将来へ向けた提言を行うことを目指して研究を進めている。
CEE Newsletter No.9(2011.3) 掲載内容