趣旨:
CO2削減が最重要課題となっている。これには単なる省エネルギーや再生可能エネルギーの導入だけでは対応できず、エネルギーと物質の生産システムを根底から見直し、エネルギー消費を大幅に低減させるエネルギーと物質を併産(コプロダクション)するシステムを創生し、産業構造そのものを省エネルギーでかつ多様な価値を生む体系に転換することが必要となる。これまでのコプロダクション研究の成果として、加熱炉・蒸留塔のエネルギー消費を1/2〜1/10まで低減できることを明らかになってきている。また、分離、乾燥など多くの単位操作で大幅な省エネルギー化が可能であることがわかる。例えば、酸素プラントのエネルギー消費を半減できれば、IGCCの発電効率は2.5%向上でき、CO2削減に大きく貢献することができる。
今回のコプロワークショップではNEDOプロジェクトを主としたコプロダクション技術の最新の成果を報告するとともに、次世代エネルギー・素材産業基盤の構築について議論する。特に、コプロダクション、エクセルギー再生インテグレーションによるサステイナブルコンビナートの概念について議論したい。
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