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セミナー・講演会   Seminar and lecture

第6回 CEEシンポジウム (2010年1月22日)

高効率発電技術の最前線


主催:

東京大学エネルギー工学連携研究センター (CEE)
共催:東京大学先端電力エネルギー・環境技術教育研究センター (APET)
 東京大学エネルギー・資源フロンティアセンター (FRCER)
日時平成22年1月22日(金) 13:00〜18:10 (受付開始12:30)
会場東京大学生産技術研究所 コンベンションホール(An棟 2階)
 地球温暖化対策の一層の強化が叫ばれる中で、高効率発電の必要性と緊急性はますます重要になっている。そこで高効率発電の根幹をなす重要な新技術について、その現状と今後の動向、および産業界での取り組み状況について各講師より御紹介戴き理解を深めると共に、相互啓発により更なる発展の機会としたい。
 まず近年画期的な効率向上を遂げたガスタービンの技術について、既に1500℃級のガスタービンを用いた複合発電を実現した電力の最新の状況について御講演戴く。さらに国家プロジェクトで開発中の1700℃ガスタービンの開発状況について御紹介戴く。これらは主として天然ガスを燃料とするものであるが、石炭についても従来型ランキンサイクルの効率を更に高めたA-USCプラントが開発中であり、また石炭ガス化複合発電(IGCC)は実証機を経て、商用機プロジェクトに向かおうとしているが、同時にさらなる技術改善の研究もなされている。これらについて紹介し議論する。
 一方、CO2削減については発電事業のみならず、各産業界でも真剣な改善の努力がなされている。今回はその代表的な分野である、鉄鋼と化学の両業界に於いて、いろいろな創意工夫がなされ改善に取り組んでいる姿を発電という視点で御紹介戴く。また産業界のエネルギー効率の改善のためには、通常廃熱として捨てられる低温の熱源の有効利用が大切である。低温熱源の有効利用については経済性という関門があるのは事実であるが、技術的にどのような発電が可能なのか、その現状と将来の可能性について御発表戴く。
 最後にCO2削減のためには原子力の有効利用が欠かせない。軽水炉の円滑かつ安全な運転はCO2削減の強力な切り札である。さらに限りあるウラン資源のことを考えると、高速増殖炉により可採年数を数倍、数十倍にする必要がある。この最新の状況について御紹介戴く。
 このような技術を活用した国民のあらゆる分野での削減努力が日本のCO2削減の目標達成の鍵となる。同時にこれらの技術を世界に向けて発信し、世界中で適用され、地球の環境保護に貢献するものと信じているが、これに本シンポジウムが役に立つことを願うものである。
プログラム
1. 13:00-13:10開会の辞
東京大学 理事・副学長 教授  前田正史
2. 高効率タービンの開発状況
13:10-13:402-1 超高効率複合発電(MACC)による効率向上
東京電力 常務取締役  相澤善吾
13:40-14:102-2 1700℃ガスタービンの開発状況
三菱重工業 高砂製作所 技監・技師長  塚越敬三
3. 高効率石炭火力の開発状況
14:10-14:403-1 A-USCの開発状況
東芝 電力システム社 火力・水力事業部主務  須賀威夫
14:40-15:103-2 IGCCの開発状況
東京大学エネルギー工学連携研究センター 特任教授 金子祥三
15:10-15:30休憩
4. 産業用高効率発電の現状と将来
15:30-16:004-1 鉄鋼業における高効率発電
君津共同火力 常務取締役  時下俊一
16:00-16:304-2 化学工業における高効率発電
三菱化学 石化基盤本部 ユーティリティー部長  玉井真一郎
5. 小型低温度差発電の可能性
16:30-17:00小型低温度差発電の可能性
東京大学大学院工学系研究科 准教授  鹿園直毅
6. 原子力のさらなる発展を目指して
17:00-17:306-1 軽水炉発電の現状と課題
東京大学大学院工学系研究科 教授  田中 知
17:30-18:006-2 高速増殖炉の開発状況
日本原子力研究開発機構 FBRグループリーダー  小竹庄司
7. 18:00-18:10閉会の辞
東京大学生産技術研究所 所長 教授 野城智也
18:10-懇談会 コンベンションホール・ホワイエ
シンポジウムの様子
理事・副学長 前田正史教授東京電力(株) 相澤善吾 氏
三菱重工業(株) 塚越敬三 氏(株)東芝 須賀威夫 氏
CEE副センター長 金子三特任教授君津共同火力(株) 時下俊一 氏
三菱化学(株) 玉井真一郎 氏工学系研究科 鹿園直毅准教授
工学系研究科 田中知教授(独)日本原子力研究開発機構 小竹庄司 氏
生産技術研究所所長 野城智也教授司会:CEEセンター長 堤敦司教授
 
Copyright(c) Collaborative Research Center for Energy Engineering(CEE), The University of Tokyo