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「環」 ワークショップ (2009年3月6日)

エネルギー・環境・資源問題の同時解決に向けた技術戦略 −
『環』の実現可能性について
 
   主催東京大学エネルギー工学連携研究センター(CEE)
   協賛東京大学エネルギー・資源フロンティアセンター(FRCER)
東京大学先端電力エネルギー・環境技術教育研究センター(APET)
東京大学 サステイナブル材料国際研究センター
 
   日時平成21年3月6日(金) 13:00〜17:00 (受付開始12:30)
   会場東京大学生産技術研究所 An401・402 (An棟 4階)

趣旨
 2008年6月、福田康夫前首相は地球温暖化防止対策「福田ビジョン」として、2050年に世界の二酸化炭素排出量を現状比で半減とするという目標を公表し、これに向けた検討が進められています。世界の状況を見ても、EUは2050年に90年比で二酸化炭素排出量を60∼80%削減するという日本よりも意欲的な目標を掲げ、米国においてもオバマ大統領公約として2020年までに90年レベルまでCO2を削減するという目標が公表されています。途上国と先進諸国が低炭素社会実現という共通の目標に向かうための体制を整えることが現在の課題といえます。
 東京大学においては、エネルギー・資源研究の拠点として、エネルギー工学連携研究センター、エネルギー・資源フロンティアセンター、先端電力エネルギー・環境技術教育研究センターの3センターが2008年に活動を開始し、1月16日には、3センター合同による第1回合同シンポジウム「資源・エネルギーの長期戦略を考える」を開催しました。
 今回のワークショップは、エネルギー工学連携研究センター設立の目的のうち、持続的な産業・社会の構築を推進するための、物質とエネルギーの供給・利用・再生による持続性に焦点をあてるものです。
 即ち、従来のエネルギー・物質の需給構造は、限られたリサイクル等は行われているが、利用後は大半が本来可能である「再生」を行うことなく、廃棄されています。この再生が行われず廃棄に向かう「流」構造は、既存の、生産品の設計、生産・流通インフラ、利用形態などに組み込まれており、生産・利用・再生の各部分の内部構造を含めて、「再生」を非効率かつ困難なものとし、持続性が乏しい状態にあります。
イメージ:CEEで検討中の物質・エネルギー「環」
 地球環境問題の解決と社会経済活動の維持向上に向けては、エネルギーの安定供給と炭素循環のための炭素資源、様々なハイテク製品に不可欠なレアメタルなどに代表される資源の枯渇を回避するための抜本的な物質・エネルギーの生産、利用再生の協調関係の確立が必要です。また、持続性の確保のためには、物質の循環・再生を含めて必要となるエネルギーにおける持続可能エネルギーの最大活用が重要であり、化石などの各種エネルギーとの最適なミックスを確保することが必要です。また、物質・エネルギー循環の究極的な姿をとらえることで、これに向けた戦略を描くことが可能となります。
 本ワークショップでは、この「持続可能な産業・社会基盤の確立に向け、エネルギーと物質を統合して取り扱い、従来の生産・利用の流れに対して再生を強化し生産に戻す各種プロセスの相互協調関係である『環(循環)』」の実現可能性について、これまでのエネルギー工学連携研究センターと学内外の参加者による勉強会の整理、講演、討議を行います。
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プログラム

開会挨拶
これまでの環の勉強会の状況
東京大学生産技術研究所 エネルギー工学連携研究センター 特任教授  荻本 和彦
物質とエネルギーを統合した取り扱いの必要性
東京大学生産技術研究所 エネルギー工学連携研究センター センター長・教授  堤 敦司
世界規模でみた鉄鋼材のマテリアルフロー
(株)鉄リサイクリング・リサーチ 代表取締役  林 誠一
マテリアルフロー -金属以外の場合-
東京大学生産技術研究所 エネルギー工学連携研究センター 特任准教授  望月 和博
流から環へ 現状と将来
東京大学生産技術研究所 エネルギー工学連携研究センター 講師  岩船 由美子
エクセルギーを用いたエネルギーの視点からの物質フロー分析
東京大学大学院工学系研究科 エネルギー工学連携研究センター 教授  山地 憲治
金属の供給制約と循環
東京大学生産技術研究所 准教授  安達 毅
総合討論  司会 
東京大学大学院工学系研究科 エネルギー工学連携研究センター 教授  山地 憲治
閉会挨拶

ワークショップの様子