東京大学における研究紹介 CEE季刊誌 Newsletter 掲載内容より

自然環境学形成分野

横張 真 教授
新領域創成科学研究科 自然環境学専攻

バイオマス研究

里山バイオマスの発生量とそのエネルギー利用に関する研究

温室効果ガスの削減が世界的な命題となった今日、緑地計画も低炭素化を標榜したものへとシフトしていかなければなりません。本研究室では、とく に都市 近郊に残存する里山を対象に、管理の形式・強度の異なる複数の管理シナリオを設定し、各シナリオのもとでの里山による炭素固定量と、木 質バイオマス利用によるCO2排出削減量とを推定する研究を行なっています。さらに、里山のみならず、公園や街路樹の管理に伴い発生する剪定枝 や木質系の廃材など、地域に 賦存する各種の木質バイオマスを総合的に利用するシステムを想定した場合の、トータルとしてのCO2削減量の推定を 行なっています。
CEE Newsletter No.2(2008.10) 掲載内容