東京大学における研究紹介 CEE季刊誌 Newsletter 掲載内容より

山口・野田研究室

山口由岐夫教授、野田優准教授
工学系研究科 化学システム工学専攻

太陽光発電の研究

太陽電池の効率向上・生産技術改良に関する研究


単結晶シリコンは太陽電池の主役であり、シリコン原料の使用 量の低減が求められている。山口・野田研究室では単結晶シリコ ンを球状ないし薄膜状にすることで数十倍のシリコン有効利用を 目指すとともに、高純度シリコン原料製造にも新たな化学反応ルー トを開発している。集光型球状シリコンは既に開発が進み今年商 用化された。また、シリコンはナノ粒子化するとバンド構造が変化 する。放電プラズマを用いてシリコンナノ粒子を合成し青色の蛍 光を得ている。蛍光材料として医療診断マーカーへの応用などを 検討している。

  • ● 亜鉛還元法による四塩化珪素からのシリコン粒子合成プロセスの開発
  • ● 放電プラズマCVDによるシリコンナノ粒子合成プロセスの開発
  • ● RVD-ELO法による太陽電池用単結晶シリコン薄膜の作製
  • ● 切削シリコン粉末からのシリコン回収
  • ● シリコン粉末から球状シリコンの製造
CEE Newsletter No.3(2009.1) 掲載内容