国際的なエネルギー需給の逼迫動向のもとでエネルギー安全保障を確保し、地球温暖化防止のためにCO2 を大幅に削減することが重要課題となる中、エネルギー・環境技術に課せられる役割は大きい。エネルギー・環境技術は、広範な分野に広がりかつその研究開発から導入・普及までが極めて長期に亘るため、全体を俯瞰し、長期ビジョンのもと戦略的に進めることが重要である。そこで、本学では、人文系、社会科学系も含めたエネルギー関連研究ネットワークを発足させ、さらにエネルギー・環境問題の解決に不可欠な革新的な技術の創成を目指し、生産技術研究所と工学系研究科が共同でエネルギー工学連携研究センターを設立させることになった。
エネルギー工学連携研究センター設立の目的は、本学におけるエネルギー・環境技術に関する工学分野の国際的連携拠点を形成し、エネルギーの高度有効利用技術の開発を行なうとともに、エネルギー工学の学問体系を構築し、サステイナブルな産業・社会の構築を産学連携により推進することである。また、広範囲に跨るエネルギー分野に対して俯瞰的な見識を有し、革新的エネルギー技術開発を担う人材を育成することも、重要な任務と考えている。
本講演会は、本学におけるエネルギー工学連携研究センター設立を記念し、各界にセンター設立の趣旨を理解していただくとともに、今後のエネルギー安全保障と地球温暖化防止に向けたエネルギー・環境技術戦略とエネルギー工学の発展を考えていくスタートとするものである。
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